Heritage Japanese Club | 継承日本語クラブ
家庭で育ってきた日本語を土台に、話す・読む・書く力を少しずつ広げる。
日本につながる子どもの「できそう」「できた」「やってみたい」を大切にする、少人数の日本語クラブです。
今すでに持っている日本語や経験を土台に、語彙や表現を広げながら、会話、おはなし、読み書き、遊びを通して、日本語の世界を少しずつ広げていきます。
A small in-person club for children growing up with Japanese as part of their family life. We build on the Japanese they already have through speaking, stories, reading, writing and play.
継承日本語クラブについて問い合わせる | Enquiries in English are also very welcome.
概要|At a glance
🧑🏻🏫 対象:7〜12歳 | Ages 7–12
📅 金曜日 13:45–14:30 | Friday, 1:45–2:30 pm
⏱ 45分・対面レッスン | 45-minute in-person sessions
👦 定員4名までの少人数クラス | Maximum 4 children
💷 1回 £15・タームごとのブロック予約 | £15 per session・Booked in termly blocks
📍 Edinburgh South (EH10) | In person in EH10
✂️ 料金に含まれるもの
- 追加配付教材・工作材料・宿題のフォローを含みます。 | Additional learning materials, craft materials and homework follow-up are included.
🛋️ レッスン中の保護者の待機
- 親御さんは別室でお待ちいただけます。お飲み物をご用意しています。 | Parents are welcome to wait in a separate room during the session. Refreshments are available.
こんなお子さん・ご家庭に
継承日本語クラブは、家庭や家族とのやり取りの中ですでに日本語に触れている7〜12歳のお子さんを対象にしています。日本語の使い方や得意なことは、一人ひとり違っていて大丈夫です。
こんな場合におすすめです
- 日本語を使う相手や場面が限られている ― 家では日本語を使っていても、家族以外と日本語で話す機会があまりない。
- 話せることばや表現を、もう少し広げたい ― 日常会話はできるけれど、話題が変わると英語の方が話しやすかったり、使う日本語がいつも似たものになったりする。
- 聞く・話す力を、読む・書く力にもつなげていきたい ― 日本語を聞いたり話したりすることには慣れているけれど、文字に触れる機会はまだ少ない。
- 同年代の子どもと日本語を使う経験を増やしたい ― 家族との日本語だけでなく、一緒に遊んだり考えたりしながら、日本語を使える場がほしい。
- 家庭だけで日本語を育て続けることに難しさを感じている ― 日本語を続けてほしい気持ちはあるけれど、毎日の生活の中で教材を選んだり、活動を準備したりするのはなかなか大変。
「どのくらい日本語ができれば参加できるか」と迷う場合も、まずはお気軽にお問い合わせください。ご家庭での日本語の使い方や、お子さんが今どんなことを日本語でしているかを伺いながら、このクラブが合いそうかを一緒に確認します。
継承日本語クラブが大切にしていること
子どもの日本語は、一人ひとり違います。このクラブでは、「まだできないこと」を数えるのではなく、今できること、分かること、使っていることばに目を向け、そこから少しずつ次の一歩につなげていきます。
1|今ある力から始める
「できそう」「できた」「やってみたい」を大切に。
「何ができていないか」ではなく、今できることを見つけて積み上げる加点法の見方を大切にしています。少し分かった、言ってみた、読めた、伝わった。そんな小さな経験が、次の「やってみたい」につながるように活動を組み立てます。
2|興味のあることから、日本語を広げる
子どもが話してみたくなる身近なトピック、おはなし、遊びや体験を入り口にします。「これを言いたい」「もっと知りたい」という気持ちを起点に、語彙や表現を増やし、話すことから読む・書くことへ少しずつつなげていきます。
3|クラブと家庭を両輪に
継承日本語は、週1回のクラスだけで育てるものではありません。一方で、ご家庭だけで日本語学習を支え続けるのも簡単ではありません。クラブでは、同年代の子どもと日本語を使う場をつくり、ご家庭では無理なく続けられる小さな日本語の機会をサポートします。クラブと家庭の両方が、お子さんの日本語を支える場所になることを目指します。
クラブではどんなことをする?
毎回ひとつの身近なトピックを中心に、話す・聞く・読む・書くを自然につなげながら活動します。「今日は文字の練習」「今日は会話」と技能をばらばらにするのではなく、話したくなること、知りたくなること、やってみたくなることの中で日本語を使っていきます。
1|話してみる
身近なテーマについて、知っていることを話したり、質問したり、友だちの話を聞いたりします。たとえば、
- 自分や家族のこと
- 好きなものや興味のあること
- 食べもの
- 季節や行事
- 学校や毎日の生活
など。知っている日本語だけでうまく言えないときも、今あることばを使いながら、新しい語彙や表現を少しずつ増やします。
2|おはなしを楽しむ
絵や物語を見たり聞いたりしながら、
- 何が起きた?
- どうしてかな?
- 次はどうなる?
- 自分だったら?
などを一緒に考えます。内容を楽しむことを土台に、聞いて分かる日本語から、自分で話す・読む日本語へつなげていきます。
3|読んでみる・書いてみる
読み書きは、年齢だけでなく、それぞれのお子さんが今できることに合わせて取り入れます。たとえば、
- ことばを見つける
- ひらがなやカタカナを読む
- 短い文を読む
- 自分の名前や知っていることばを書く
- 絵や写真に一言添える
- 自分の考えを短く書いてみる
など。「全部読める・書ける」を目標にするのではなく、話したり理解したりできる日本語と文字を少しずつ結びつけていきます。
4|遊ぶ・やってみる
ゲーム、うた、手遊び、工作、観察など、トピックに合った体験的な活動も取り入れます。日本語を「勉強するためのことば」だけにせず、日本語で遊ぶ、日本語で作る、日本語で発見する経験を増やしていきます。
毎回すべての活動を行うわけではありません。その日のトピックや子どもたちの様子に合わせて、いくつかの活動を組み合わせます。
教材について
継承日本語クラブでは、メイン教材として『おひさま はじめのいっぽ』を使います。『おひさま はじめのいっぽ』は、バイリンガル・マルチリンガルの環境で育つ子どもたちを意識して作られた教材です。身近なトピックを入り口に、
- おはなし
- ことば
- あそび
- みてみよう
- うた
など、さまざまな活動を通して日本語に触れられるようになっています。
教科書を「順番に終わらせる」ことが目的ではありません
継承日本語クラブでは、教材を1ページ目から順番に進めることそのものを目標にはしません。その日のトピックや子どもたちの興味、日本語の様子に合わせて教材から活動を選び、必要に応じて追加の読み物、ワークシート、ゲーム、工作なども組み合わせます。大切にしたいのは、教材を「終わらせる」ことよりも、日本語を使って、話したい・知りたい・やってみたいことを増やしていくことです。
読み書きも、一人ひとりに合わせて
同じ年齢でも、日本語を話す力と文字を読む・書く力のバランスは一人ひとり異なります。そのため、同じ教材を使いながらも、読み書きの活動はそれぞれのお子さんが今できることから取り組めるよう調整します。
その子の「ことば全部」を、学びの力に
バイリンガル・マルチリンガルの子どものことばは、「ここまでが日本語、ここからが英語」と、いつもきれいに分かれているわけではありません。家庭で使うことば、学校で使うことば、友だちのことば、本や動画で出会ったことば。子どもは、自分が持っているさまざまなことばや経験をつなぎながら、考え、理解し、伝えています。継承日本語クラブでは、その子が持っている「ことば全部」を大切な学びの資源として捉えていきます。
日本語だけを切り離して「できる・できない」を決めません
たとえば、
- 日本語でよく話せるけれど、読み書きはこれから
- 日本語はよく分かるけれど、答えるときには英語が出てくる
- 日本語と英語を使いながら、複雑なことを説明できる
- 日本とイギリスの違いに気づき、自分なりに比べられる
こうした違いは、単純な「日本語力の高い・低い」では表せません。今その子に何ができるのか、どんな力を持っているのかを見つけ、そこから次に広げられる日本語を考えます。
英語を使うことも、考えるための力
言いたいことはあるけれど、日本語のことばがまだ見つからない。そんなとき、英語を使って考えたり、友だちや先生に伝えたりすることがあります。継承日本語クラブでは、それを「失敗」とは考えません。まず、何を考え、何を伝えようとしているのかを大切にします。そのうえで、「日本語なら、こんなふうにも言えるね」と新しい語彙や表現を加え、使える日本語の選択肢を少しずつ増やしていきます。
「見えにくい力」にも目を向けます
日本語を何文字読めるか、漢字をいくつ書けるかだけが、子どものことばの力ではありません。たとえば、
- 相手の話を理解する
- 日本とイギリスの違いや共通点に気づく
- 知っていることを別のことばで説明する
- 家族や友だちに意味を伝える
- 二つの文化やことばの間をつなぐ
といった力も、複言語環境で育つ子どもが持つ大切な力です。継承日本語クラブでは、こうした、すぐには数字に表れにくい力を見つけて育てていきます。
継承日本語クラブでは、日本語をたくさん使える場をつくります。でも、「英語を使わないこと」を成功の基準にはしません。今持っていることば全部を使いながら、日本語でできることを少しずつ増やしていきます。
ご家庭での日本語も、無理なく
継承日本語を育てるうえで、家庭で日本語に触れる時間は大切です。でも、毎日教材を準備したり、「日本語の勉強」をさせたりする必要はありません。継承日本語クラブでは、普段の生活の中にすでにある日本語を大切にしながら、家庭でも続けやすい小さな機会をつくっていきます。
クラブでの学びを、家庭へ少しだけつなぐ
レッスンで扱ったことばやトピックを、ご家庭でも無理なくもう一度使えるように、短い活動やヒントをご紹介します。たとえば、
- レッスンで読んだおはなしをもう一度楽しむ
- 新しく出会ったことばを家の中で探してみる
- 家族に一つ質問してみる
- 写真や身近なものについて日本語で話してみる
- 短い音声を聞いたり、一緒に声に出したりする
など、数分でもできることを中心にします。
保護者が「先生」になる必要はありません
ご家庭で、文法を説明したり、答えが正しいかを毎回判定したりする必要はありません。一緒に聞く、話を聞く、「それ何?」と聞いてみる、作品を見てもらう――そんな関わりも、子どもが日本語を使う大切な機会になります。
家庭は、間違いを直す場所ではなく、日本語を使って何かを伝えられる場所の一つ。
そんな環境を、無理のない形で支えていきたいと考えています。
それぞれの家庭に合う形で
家庭で使うことばや日本語を使える時間はご家庭によって異なります。「もっと日本語だけで話さなければ」という一つの形を求めるのではなく、そのご家庭ですでにできていることを生かしながら、続けられる方法を考えていきます。